技能実習生の「はい」「分かりました」は本当に通じてる?その意味と対応法とは?【現場でよくある誤解】
- 環境創生
- 5月20日
- 読了時間: 3分
更新日:6月2日

目次
1. はじめに(この記事の目的)
今回は、「技能実習生の『はい』『分かりました』は本当に通じているのか?」というテーマでお話しします。これは、多くの企業や現場担当者が直面している**“伝えたつもり”と“理解したつもり”のギャップ**に関わる、とても重要な問題です。
2. なぜ「はい」「分かりました」で問題が起こるのか?なぜ「はい」「分かりました」で問題が起こるのか?
結論から言うと、「はい」「分かりました」と言われても、実際には理解されていないことが少なくありません。
これは、現場でのミスや事故、コミュニケーションの行き違いを招く原因となります。ですので、「言葉を交わした=理解された」と思い込むのはとても危険です。
3. 言語と文化のギャップがあるから言語と文化のギャップがあるから
どうしてこんなことが起きるのか?その理由は「言語の壁」と「文化の違い」にあります。
技能実習生の多くは、日本語の勉強をしてきていますが、専門用語や抽象的な表現になると理解が難しくなります。
また、
「分かりません」と言うことが失礼にあたる文化
怒られたくないという気持ちから、とりあえず「はい」と答えてしまう
笑顔や相づちでごまかしてしまう
など、日本とは異なるコミュニケーションスタイルがあるのです。
4. 実際の現場で起きた例と成功した、対策実際の現場で起きた例と成功した対策
ある食品工場では、「冷蔵庫の温度を毎朝チェックして記録して」と伝えたにもかかわらず、実習生が毎日記録をしていないという問題が発生しました。
理由を聞くと、「はい、わかりました」と返事はしたものの、
「温度計の読み方が分からなかった」
「どの用紙に記録するか知らなかった」 という本音がありました。
そこで、その会社では次のような対応を行いました:
マニュアルを写真付きで用意
指示を短く分けて伝える
「何が分かった?」と確認する時間を設ける
その結果、記録ミスが大幅に減り、実習生も自信を持って行動できるようになりました。
5. どう対応すればよいか?どう対応すればよいか?
「はい」「分かりました」に安心せず、相手の理解をしっかり確認することが大切です。
おすすめのポイントは:
具体的に聞き返す:「今から何をするの?」と確認する
ジェスチャーやイラストで視覚的に伝える
やさしい日本語を使う(例:「段取り」→「仕事の順番」)
繰り返し練習の場をつくる
こうした対応で、現場のコミュニケーションはぐっと改善されます!
6. まとめ
技能実習生とのやりとりで、「はい」「分かりました」と言われたとき、その言葉の裏には“本当の理解”があるとは限りません。
この記事が、現場での円滑な指導やコミュニケーションづくりの参考になればうれしいです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
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